人気ブログランキング | 話題のタグを見る

OLYMPUS STYLUS XZ-2

XZ-2ですが、いろいろと写してみると結構面白いカメラですね。とにかく久しぶりのオリンパス機です。E-3を買って以来、6年3ヶ月ぶりのオリンパス、E-3を買ったあとはパナソニックばかりでしたからいろいろと進化していますね。パナソニックよりもソニーよりも面白いカメラです。

まずはブラケット撮影が豊富ですね。パナソニックはG1・GF5・G5、ソニーはNEX-C3と買いましたが、ブラケットの種類はどちらもAEブラケットのみです。新型のソニー機にはいろいろあるようですけど。このXZ-2にはAE / ISO / FL / WB / ARTブラケットと5種類もあります。AEは露出の違った3枚の画像を連続撮影、ISOはISOをずらしながら最大±1EVで3枚の画像を1回のシャッターで撮影、FLはストロボの発光量を変えながら3枚の連続撮影、WBはWBをずらしながら最大9枚の画像を1回のシャッターで撮影、ARTは1回のシャッターで任意の選んだアート画像を最大11枚とシーンセレクト5種の計16枚を撮影します。そしてアートフィルターはRAWで撮っておけばあとでアートをかけられます。これはパナソニックにもソニーにもたぶん他のカメラにも無い機能だと思います。撮ったあとでアートフィルターをかけられるのは便利ですね。とりあえず目の前の被写体に集中出来ます。

これも自社のRAW現像ソフトを持っているからでしょう。パナソニックだとSILKYPIXのパナソニック版なので独自機能を使えません。その分ちゃんとしたソフトなので機種に依存した機能以外では優れていますけどね。これがソニーだと自社のソフトを持っているにも関わらず機能が貧弱です。最近PlayMemories Homeと言うソフトを出していますが、めちゃ使いにくい。

しかしたったの1度シャッターを切っただけで全てのアート写真が撮れるとは思ってもいませんでした。ソニーだとシャッター切るたびにアートエフェクトを設定しなければいけません。パナソニックも同じです。特にソニーのC3は非常にめんどくさい。ただ16枚となると16枚を記録し終わるまで次のシャッターが切れません。せいぜい5枚程度に抑えたほうが良いでしょうね。

《左上は通常撮影、あとの11枚はアートフィルターによる画像です。》
OLYMPUS STYLUS XZ-2_b0165802_76164.jpg

高感度もISO1600までなら常用域と言えるほどですね。それ以上の高感度撮影は普通使わないので全く問題ないと言えます。特にこのカメラは開放F値が明るいのであまりISOを上げる必要は無いでしょう。

こまかな機能としては水準器があります。この水準器は傾きをリセットして調整もできます。G5にも水準器はありますが調整は出来ません。この機種は本当に細かな設定があれこれ出来て非常に多機能です。マニュアルフォーカスも非常にやりやすい。コントラストAFは暗所で合いにくいのでこれは重宝しそうです。

それとオリンパスで面白い機能としてファイル名を変えられる事ですね。一番最初に買ったE-1は最初の文字がP、次のE-330はQ、E-3はR、今回のはSにしています。ファイル名を見ただけどどの機種で撮影されたか一目瞭然に分かります。パナソニックにはこの機能はありません、たぶんソニーにも。同じメーカーのカメラを拓山持っているとファイル名が重なる可能性があると思いますが、最初の文字を変えられるとダブルことがありません。この機種はコンデジであるのに非常に多機能です。

《ドラマチックトーンでの撮影、パナソニックにも似たようなインプレッシブアートというのがありますが、パナソニックのはあまり綺麗じゃないあまり使う気になりません。》
OLYMPUS STYLUS XZ-2_b0165802_75518.jpg

このような素子の小さなデジカメでも条件さえ良ければ一眼に負けないくらい良い画像で撮れる時もありますが、条件が悪くなると途端に破綻してしまいます。素子が小さいので集光率が悪い、絶対的にレンズが良くない、逆光になるとハレーションが出たりゴーストが出たり、暗い被写体では画像が荒れまくります。

ところがこのXZ-2は一般のコンデジが採用する1/2.3型の1.5倍大きい1/1.7型で画素数も1200万画素と押さえているために比較的綺麗な画像を提供してくれます。レンズも大口径で高性能で定評あるZUIKO DIGITALレンズです。

《こちらはマニュアルフォーカスにより太陽に焦点を当てて撮りました。》
OLYMPUS STYLUS XZ-2_b0165802_712893.jpg

これからのコンデジはスマートフォンで写せない写真が撮れなければ存在価値がないのでしょう。このカメラのように素子が比較的大きく明るく高性能、それか超望遠撮影が出来る高倍率カメラだけが生き残っていくかもしれませんね。

by tsushimaisland | 2014-03-19 07:34 | カメラ | Comments(0)